館内は、西洋の17世紀後期の油灯ランプから20世紀初頭の石油ランプまで約200点展示しております。素朴な鉄、真鍮製ランプから貴重な機械仕掛けのメカンカルランプ、華麗な石油ランプ等西洋ランプの全貌が見られます。又、19世紀中頃、イギリスのヴィクトリア時代に生まれ、今では幻のランプといわれるフェアリー(妖精)ランプのコレクションは、種類と数において日本一を誇っています。ヨーロッパアンティーク家具に飾られたランプ達と語りあかりの文化を考えてみましょう。


アストラルランプ  1890年頃、フランス

 植物油や鯨油を燃料としたランプでドーナツ型の油槽を

バーナーより高い位置に置き、動力により植物油や鯨油

の燃料を供給し、机上に影が生じないよう工夫されている。

江戸時代後期オランダの使節により、日本の将軍家に

献上されたものもあります。
石油ランプ  1880年頃、イギリス

1859年にアメリカ・ペンシルベニアで石油が発掘されるや

ランプの燃料は動植物油から石油に変わり、瞬く間に西洋

各地や日本に石油ランプが普及しました。

19世紀後半はヨーロッパでガラス加工が著しく発達した

時代でもあり、各地においてガラス加工の粋を凝らした豪華

なランプが制作されました。

バーミーズガラスフェアリーランプ  1880年代、イギリス

ろうそくを光源としてつくられ、主として寝室や子供部屋など

で終夜灯として用いられたものです。







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