Vol.1那須湯本散策
湯本は温泉場である。 温泉神社前の駐車場から歩く。緩い坂を下 る。すぐ近くに「鹿の足湯」がある。しかし 今は足を浸さない。 銀行の手前の道を左に折れる。旧民宿街通 りである。地蔵尊などが建ち、古びた感じが なかなかである。
雪に埋もれて、一心に祈る千体地蔵尊の姿に感動(殺生石)
湯川を渡る。松尾芭蕉が元禄2年「奥の細 道」の折、湯本で宿泊した跡地がある。 新しくなった通りを抜けると町営の鹿の湯 がある。しかし今は温泉を浴びない。 緩い坂を上り、殺生石を見物する。「九尾 の狐」伝説がある殺生石は硫黄の臭気が漂っ ている。芭蕉も殺生石を訪れ、「石の毒気い まだ滅びず、蜂、蝶のたぐい、真砂の色が見 えぬほど重なり死す」と奥の細道に記してい る。むかしは強い有毒ガスが出ていたようだ。 いまはさほどではない。
推定樹齢800歳のミズナラの巨木(温泉神社参道)
冬の青空に映える温泉神社の鳥居のしめ縄