熊見曽根は、茶臼岳の肩に当たる峰の茶屋跡の北にある。
峰の茶屋跡からアルペンムードが溢れる山道を40分ほど登ると1876。の熊見曽根分岐に着く。
分岐からは那須岳の盟主茶臼岳や南月山、朝日岳、三本槍岳、栃木と福島県境の帝釈山地などの展望が良い。
とくに分岐から茶臼岳へ複雑に続いている岩稜帯と深い谷の景観を気に入っている。
岩稜にはガンコウランやシモツケなどの草木が緑や茶色の斑模様をつくっている。
熊見曽根分岐付近から茶臼岳方面を撮影するときのテーマは、だいたい稜線と渓谷である。
逆に隠居倉にレンズを向けるときは、残雪や新緑、紅葉、初冬などの季節の移り変わりを狙うときである。
分岐から隠居倉にゆるやかに延びるのが熊見曽根である。
ハイマツやツツジなどの低木帯の熊見曽根両側に広がる樹林帯の紅葉は、那須岳のビューポイントのひとつである、
アルペンムードの岩稜帯と樹林帯を合わせ見ることのできる熊見曽根は、那須の自然の豊かさを教えてくれる。
信太 一高 |