枯れ落葉のような、土のような香りがする。
コウタケは広葉樹林の地上に出る。傘はアサガオ形に開き、くぼみが深い。傘の表面にはおろし金のような突起がある。
カワタケ、シシタケの別名があり、会津ではイノハナとも呼ばれる。炊き込み御飯や煮付け、御御御付けなどでいける。
10年ほどまえ、アウトドア雑誌の企画で、キノコ取りをした。40人の参加者が山で取った無数のキノコをブルーシートの上に並べる。キノコ名人と達人が鑑定した。食適に認定されたのは、ほんの両手にのるほどだけであった。ざっと98%が毒キノコと判定された。
キノコは種類が多い。しかし毒キノコを覚える必要がない。ビギナーは、姿形がわかりやすくて美味しいキノコだけを覚えるとよい。たとえば地上に出るチタケやコウタケ、ムラサキシメジ。また切り株に出るナラタケとクリタケを完全にマスターするのがキノコ入門の早道である。
秋の明るい広葉樹林歩きは気持ちがよい。しかしハチやイバラの毒にも注意を払いましょう!
信太 一高 |