首切り地蔵の建物の庭の11体のお地蔵さんたち
 
 
 1日「漫遊ゆめくらぶ」でJR宇都宮駅から雨の白沢街道を歩く。八坂神社に参拝し、竹林町交差点に着く。角に仏具店がある。濡れたザックを外に置いて店内に入る。お経本を2冊買う。
 岩曽町の栃木銀行宇都宮北支店裏の首切り地蔵尊を参拝。地蔵尊は地蔵堂囲碁将棋クラブの建物の中に安置されている。 灯明をともし、線香を立て手を合わす。庭の大小11体の地蔵は雨に打たれている。傍らで桜色のムシトリナデシコの花が揺れている。この辺りは宇都宮藩の処刑場があった所だという。処刑された人たちを供養するために建てられたお地蔵たちであろう。
 寺や神社に寄り道することが多い。「巡礼クラブのようだ」という陰の声もある。地域の住人たちに長い時を超えて信仰され、支えられてきた神仏には「人の生きる知恵」が隠されているような気がする。知恵は実践である。知恵の一つが歩くことである。歩いて出会った神仏に手を合わす。安楽である。知恵の実践である。
信太 一高